お香典を葬儀後に渡してもいいの?郵送や手渡しのマナーについて解説

お香典を葬儀後に渡してもいいの?郵送や手渡しのマナーについて解説

親しいひとや、お世話になった方の葬儀に参列できなかったときなど、お香典について悩むことがあります。

「葬儀に参列していないのに、お香典を出してもいいのかな?」
「なんて言って渡せばいいんだろう?」
「郵送では失礼になるのかな?」

など、マナーについても不安に思うでしょう。
今回は、「お香典を後日に渡す方法とマナー」「表書き」などについて解説していきます。

目次

葬儀後にお香典を渡してもいいの?

結論から言えば「大丈夫」です。
もう少し詳しく言うと、基本的には、お通夜・お葬式・告別式でお香典を渡します。
ただし、

  • 遠方に住んでいる
  • 体調不良
  • 仕事の都合
  • お香典を代わりに渡してくれる人がいない

このような場合に限っては、後日お香典を渡します。
ですが「ただ渡せばよい」というものではありません。

遺族にとっては、まだ辛い気持ちや悲しみの渦中にあるでしょう。
気力、体力ともに万全とは言いがたい状態ですから、まずは遺族への配慮を第一に考えてください。

葬儀が終わってから2,3日、遅くとも49日までには渡しましょう。

遺族がお香典を辞退していたら

無理に渡すことはかえって遺族の負担になります。
このような場合は、意思を尊重して控えましょう。

手渡しのマナー

後日、弔問に伺ったときに渡すのが1番スマートでしょう。
訪問前に必ず日程調整をして、遺族の方の様子をうかがってください。
日程の都合は遺族に合わせましょう。お香典を持参するなら、手土産は必須というわけではありません。
故人が好きだったものや、遺族の間で分けやすいお菓子・果物等を選ぶと喜ばれるでしょう。

お香典は袱紗に包んで持参する

直接お香典を渡すなら、必ず袱紗に包んで持参します。
ご祝儀を包む場合とは違い、寒色やグレー、紺色のものを使います。

弔事、慶事のどちらでも使えるのは【紫色】です。
1枚用意しておくと便利です。

袱紗をたたむ順番は【右、下、上、左】です。
ツメのついた袱紗なら、ツメが左側に来るように広げて使います。

袱紗の代わりに風呂敷を使ってもよい

袱紗が手元にないときなど、風呂敷を代わりに使います。
色や柄には注意して、ダークトーンや寒色系、無地のものを選びましょう。
たたむ順番は袱紗と同じです。

自宅訪問は遺族の指示に従う

家に上げてもらったり、お仏壇に線香を上げたりする、等はすべて遺族の指示に従っておこないます。
こちらから尋ねるのは失礼に当たりますので注意してください。
また、長時間の滞在は避けて手短に済ませましょう。

訪問の際の服装について

男性・女性のいずれも地味な服を着用しましょう。
ダークスーツでも、もしストライプ柄の場合は、極力細い線のものを選んでください。

女性はブラックフォーマル以外のワンピース、もしくはアンサンブルを選びましょう。
アクセサリーは結婚指輪など最低限にして、派手な色や柄のバッグなどは避けます。
私服で尋ねていくのも控えましょう。

お香典を渡すときは袱紗から出す

お香典を遺族の方に渡す場面では、必ず袱紗から出してください。
袱紗のままで渡すと、遺族は袱紗を返すことになります。

これは
「あなたに不幸をお返しします」
という意味合いに捉えられ、失礼に当たります。

袱紗からお香典を出したら、速やかに畳みましょう。
畳んだ袱紗の上に表書きを相手の正面に向け、お香典を乗せます。
お悔やみの言葉と共に、両手でお香典を渡しましょう。

お仏壇にお香典をお供えするときは

  1. お仏壇前に正座して一礼。
  2. お香典は表書きを自分に向けて、お仏壇にお供えします。
  3. ろうそくに火を点し、その火でお線香に火をつけてください。
  4. 手を合わせて拝みます。(おりんは鳴らさなくても大丈夫です)
  5. ろうそくの火は手で仰いで消しましょう。消したら再度一礼します。

郵送のマナー

お香典を郵送で送るときは、必ず【現金書留】で送ります。
現金書留以外でお金を郵送することは法律で禁じられています。

お香典は香典袋に入れてから、現金書留封筒に入れます。
間違っても直接お金を入れたり、普通封筒に入れたりしてはいけません。

また、現金書留封筒は郵便局でのみ購入できます。

宛先は喪主の自宅へ

宛先は喪主の自宅とします。
葬儀後2,3日から1週間以内に届くように手配しておきましょう。

代理人へ宛てて送ることもある

お香典を代理人に送って、その人に代理で遺族にお供えしてもらう、という方法もあります。
この場合、代理人の住所と名前を書留封筒に記入します。

手紙を添えるとより丁寧な印象に

無地の便せんに、薄墨か濃紺のペンで手紙を添えると、より丁寧な印象となります。

このとき、忌み言葉(繰り返しを連想させるものや、死亡、四、九、皆々様、度々などの重ね言葉)はもちろん、「追伸」という言葉も控えましょう。悲しみが重ならないように、という気持ちの表れです。

封筒は一重のものを選んでください。
悲しみが二重にならないように、という気持ちを封筒に込められます。

職場を代表してお香典を渡す場合

会社を代表してお香典を渡すときは、

  • 社名
  • 代表者名

の名前を記します。

また、連名でお香典を出すなら、3人まで表書きに並べて記入します。

上司と部下など、上下関係にある同士で出すときは「上司の名前が1番右側になる」ように注意してください。

部署内でお金を集めて出す、というケースなら部署名を書き、「○○一同」と記入してください。

縁起の悪い数字は避ける

お香典を集めて出すとき、4000円・9000円などの縁起のよくない数字にならないように配慮しましょう。

お香典の表書きは宗派や宗教によって違う

お香典の表書きは「ご仏前」「お香典」など、宗教や宗派によって異なります。

仏教なら「お香典」。
神式は「玉串料」「御榊料」が使われます。
キリスト教は「献花料」です。

ただし、仏教の場合は49日を過ぎた故人は仏になる(成仏)と考えられています。
49日を過ぎてからの場合は「ご仏前」としましょう。

オールマイティなのは「御霊前」

とはいえ、相手の宗教や宗派が分からない、というケースも珍しくありません。
このようなときは「御霊前」と書いてください。

差し出がましいことを言えば、浄土真宗で「御霊前」という言葉を使うのは適切ではない、とされています。
ですが、実際に使用したからと言って、問題が起こることはほぼありません。
迷ったときは「御霊前」と書きましょう。

名前や表書きは「薄墨」で書く

最も正式なのは薄墨で書くことです。

「涙で墨がにじんでいる」
「墨をする気力もない」
と、文字の濃さで哀悼の意を示しているのです。

とはいえ、現代では筆ペンを使用しても構いません。

香典袋の選び方

仏教なら蓮の花が入ったもの、キリスト教では十字架や百合の花があしらわれたものを使います。

宗派の違う封筒を使うことは大変失礼に当たりますので、よく注意してください。
分からなければ、無地の白い香典袋が無難です。

水引は黒と白、もしくは銀色同士で結び切りのものを選びます。
キリスト教では無地の封筒がよいとされていますが、水引の付いている物でも問題はないようです。

お香典の代わりに「お線香」を送ってもよい

職場の同僚の親族など、あまり近しくない人が亡くなったときなどは、お葬式に参列することは少ないでしょう。

それでもお悔やみの気持ちを伝えたいと思うなら、お線香を送ってみてはいかがでしょうか?

お線香は仏様の食べ物になると言われていて、ご供養には欠かせません。
また価格も手頃なことから、相手方にも気を遣わせずに済みます。

仮に宗教が異なっていたとしても、気持ちは十分に伝えられるはずです。

お香典代わりのお線香を購入するときは、贈答用のものを選びましょう。
のし紙は弔事用にしてください。

ネット通販には贈答用のお線香、のし紙も豊富に揃えられていますので、一度見てみるとよいでしょう。

共に故人の安息を願う

たとえお葬式に参列できなかったとしても、お香典を渡すことはできます。
先方にとっても、故人を偲ぶ人がいる、ということでホッとするでしょう。

形式やマナーはもちろん大切ですが、それも「心」あってこそ。
お互いの心境を配慮して、共に故人が安らげるように願いましょう。

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